ストレスはいつ危険なものになるのか。
- 2012.04.25 | ストレスケア
無理なストレスがあると人間関係など生活の中で様々な問題が発生していきます。皆さんも、そういった経験がありませんか?
セリエのストレス学説によれば、ストレスの「防衛期」には、人間の適応力が減少するということが述べられています。
これを理解するために、少し余談をお話します。ストレスは心の葛藤(心理社会的問題がストレスの主因と考えてよいでしょう)ではなく、その葛藤のために起きる身体内部のアンバランスな状態を意味します。
アンバランスとは、自律神経や内分泌ホルモンの問題です。私たちは、何かに向き合う時に、緊張することを強いられます。
これは、仕事が忙しい、上司との面談、ミスが出来ない、実力を出さねばならないなどある意味、必然的な反応です。ここでいう「緊張」とは、自律神経の興奮と考えてください。
しかし、このような普段とは異なる緊張は、長時間持続させることは不可能です。強い緊張や長時間の緊張を放置していると、次第に、自律神経系が疲弊して集中力や持続力が減退していきます。
また、脳の核領域である脳幹部も疲労して、不快なことがコントロールできなくなっていきます。
この状態になった時、向き合っている事柄には何とか対応できていますが、それ以外の事柄にミスが出て、失敗しやすくなるのです。
例えば、以下のような体験をするようになります。
① 仕事は出来るが、家では不機嫌になる。
② 人に会いたくない。
③ 電話が鳴るとドキドキする。
④ 今まで好きだったことにも興味が薄くなる。
⑤ 肩や腰が痛い。
⑥ 疲れているのに眠れない。
⑦ ケガや車の事故に合う。
⑧ 体調や気分が優れない…
例をあげればきりがありません。