親子の関わり。
- 2011.12.28 | ストレスケア
久留米大学のストレスケア同好会「久遠の快」の忘年会は、
大変楽しく、有意義な時間でした。
来年も、久遠の会の活躍を期待しています!
さて、
ドイツの社会学者であるフロムは、
「子育てというのは、可愛がったり、
養育したりすることではない。」と述べています。
それは、考えてみれば、他人でも出来ることです。
イギリスの上流階級では、子供を幼児期に他人に育てさせます。
日本人としては反発があるかもしれませんが、
そこには親が本当に出来ることは何かという
考えがあるのではないでしょうか。
フロムは、親にしかできないのは、
子供に「人生というのは甘美で、楽しいもの、
生きるに値するものなのだと教えること」だと言っています。
つまり、親の人生が子供のために犠牲的に
見えるのではなくて、親が、ワクワクして楽しく
生きている姿を見せることが大切なのです。
ある小学校に講演に行ったとき、
6年生の子供に、「どんな時が一番楽しいの」と聞いたら
「お母さんが楽しそうにしている時が一番幸せを感じる」
と言いました。
まだ、その年齢は、親の人生に大変、依存しているので、
お母さんが笑っていると、とっても幸せなのです。
このように、子供は親の人生に参加していますから、
親が輝いて生きることが子供の人生をも輝かせていくのです。
フロムは、このことを「子供に蜜を与えなければいけない。」
と言っています。