自己統合した心は宝 空海
- 2011.07.1 | ストレスケア
心暗きときは
すなわち遇うところ
ことごとく禍なり
眼明らかなれば
途に触れて皆宝なり
(空海)
心が沈んでいるといるとすべてが良くないことになる
心に光明があれば、すべてのことがかけがえのない
人間は動物的本能からはじまり
道徳意識を芽生えさせ、
次に神に憧れ、
一転して、現実の世界を無常と定めていく。
さらに過去から現在への連続する自己の実在の
因果関係を考察していく。
やがて自他共通の対立否定の肯定的な真理を得ていく。
この徹底が、万物の本来の完全な調和が明らかとなる。
これが絶対者の境地であり、
あるがままで、何の手を加えることがない。
(十住心論)
空海の魅力はヘーゲルのような観念論に終わることなく、
体験と行動が実現されていることであると思う。