美野田啓二のバランス通信「自然力」in福岡 vol,7
- 2010.12.2 | BTUブログ
先日、届けられた有機野菜の中に、小さな小さな幼虫が入っていました。
はじめは何の虫か不明。
さっそく、長女が室内で栽培しているプランターへ移しました。
プランターには、種から芽を出したばかりの新芽がいっぱいでしたが、その幼虫の
食欲の旺盛さは、プランターを茎だけにしてしまうほど。
とうぜん、成長目覚ましく、居場所の茎が幼虫の重さで倒れるほどに。
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やがて、プランターから脱出して、窓のサッシに移動。なにしているのかと
元の場所に戻しても、やはり窓のサッシへ向かいます。
この虫たぶん、蝶??
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そうです。健気にも室内の暖かさに乗じて、さなぎになろうとしているのです。
そして、見事なさなぎになったところを保護し、さなぎからの変態を待ちました。
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オー! モンシロ蝶だ。
何と運の強い奴。自然界では卵から1%しか成虫になれないのに、
1000キロ以上離れたどこかの畑から箱詰めされて運ばれ、
間違って煮たり、焼いたり、食べられもせず?天敵にも襲われない、
その姿は後光があるかのような威厳に満ちています。
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いよいよ旅立ちです。
この強運の持ち主は、人間どもの存在を気にもとめず、
何事もなかったように、軽やかに冬の空へ飛んで行きました。
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はて? これからどうするのだろう。
いやいや、あの強運です。きっと、どこかの温室で快適に過ごしているでしょう!
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自然の営みは、自ら然らしめる。です!
BTU 美野田 啓二