ストレスケアの方向性
- 2013.10.16 | ストレスケア
病気は過去の結果であるが、
他の方法のように過去にさかのぼって、
病の原因を探ろうとしない。
これは、心理療法のように、
現在から過去を振り返り、
自分の体験を再評価して
その意味や価値を感じ取ること、
つまり言語によって過去を清算する方法は、
深い谷にかかった吊橋を渡ることに例えられるように、
本人にとって大変な作業でリスクを伴うからである。
バランスセラピーで、
心理療法のようなリスクなしに過去の清算ができるのは、
リラクセーションの反復により「
自律性解放」が起きるからである。
つまり、筋緊張の解放により
無意識的に過去が清算されるので、
相談者の過去に深く触れることなく、
リラクセーションによりその人が持っている自浄作用、
過去を清算する力を自然に強化していくのである。
現在に生きることを方向づけるのは、
過去の清算や未来の展望よりも
「現在において何が出来るか」が最も大切だからである。
これは「相談者の役割」とも言えるが
「今の自分にとって何ができるか」
を援助することが大切な方向性になる。