ストレスの基礎
- 2013.10.3 | ストレスケア
生体に外傷や中毒、あるいは寒冷や伝染病などの
「刺激」である「ストレッサー(stressor)」が
加わった際、生体は「刺激」の種類とは無関係に
一連の個体反応である「非特異的反応」を示します。
この現象を系統的な一連の「反応系」としてとらえ、
1936年から疾病に関するストレス学説を提唱したのが、
カナダの内分泌学者のセリエ(Hans Selye)で、
内分泌学領域に新分野を開きました。
この非特異的反応を「ストレス(stress)」と呼びますが、
換言すると生体に対して何らかの「有害因子」
になるものを「ストレッサー」といい、
このストレッサーが原因で生体が反応して
発生した「状態」を「ストレス」といいます。
ストレス学説における非特異的反応であるストレスは、
主として内分泌系の「脳下垂体」「副腎皮質系」に
よるものとし、これを「汎適応症候群」と呼称し、
警告反応、抵抗期、疲憊期(ひはい-かなり疲れ弱ること)の
3段階に分類しました。