脳幹へのアプローチ
- 2012.10.22 | ストレスケア
脳幹へのアプローチとしては、末梢神経である筋肉を利用して行ないます。骨格筋は全身を覆っていますが、その中でも抗重力筋に対してアプローチすることが大切です。
ここでは詳しい説明を省略しますが、これは、自律訓練法やバイオフィードバックなどと異なり、短時間で特別な訓練を要さずに、リラクセーション状態を作り出すことができ、早期に心身の疲労を除くことも可能です。
「脳幹」は、リラクセーション状態では、呼吸数、心拍数の減少と血圧の低下、抹消皮膚温の上昇といった「幸せの生理」を生み出しますが、それは、現実をあるがままに受け入れるという「満足する心」につながっています。
大脳新皮質の暴走と、それによって生じている大脳辺縁系との葛藤を解消していくには、ストレスにより、緊張し、疲労してしまっている「脳幹」を再活性させて、ホメオスタシスを回復させていくことが大切なのです。
アリストテレスは「一般に技術は、一方では自然がなしとげえないとこ
ろの物事を完成させ、他方では自然のなすところを模倣する」としています。
リラクセーション状態を作り出す技術は自然の営みであり、自然の不完全な部分を完成させることになるのです。