真理のことば
- 2012.08.13 | ホームルーム
ブッタの教えの核は、次の三つです。
1.悲しみはすべてにやって来る。
2.永遠なものは何もない。
3.常に移ろっている。
これを苦(無常)と呼びます。
最も重要なのは,あらゆるものは常に変わり続けるということです。
今日、紹介したい本は、
「真理のことば、感興のことば」 中村 元訳 岩波書店
この本は、原始仏典の中では最もポピュラーな経典(漢訳は法句経として
知られています)の一つであるダンマパダの訳本です。
スッタニパータと共に原始仏典の、最古層の部類とされています。
以下は、その句です。
他人の過失を見るなかれ、他人のしたこと、しなかったことなど見る必要
がない。ただ自分がしたことしなかったことだけを見よ
わたしたちには子がある。わたしには財があると思って愚かな者は悩む。
ましてどうして子が自分のものであろうか。
どうして財が自分のものであろうか。
もしも愚者がみずから愚であると考えれば、
すなわち賢者である。
愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思う者こそ、
愚者だと言われる。
愚かな者は生涯賢者に仕えても、真理を知ることが無い。
匙が汁の味を知ることができないように。
しかしすでに自己が自分のものではない。
ダンマパダを入門編とすれば、スッタニパータは上級編ですね。