セーチノフ効果
- 2012.01.26 | ストレスケア
セーチノフは、ロシアの「生理学の父」と
言われている大変優れた人ですが、
条件反射の研究で有名なパブロフもこの人から学んでいます。
セーチノフは、部分的な体の疲労時には、
全身を動かして、疲労を全身化することで、
その疲労が解消出来ることを発見しました。
目が疲れたら足を動かす、肩がこったらよく歩く、
右手が疲れたら左手も同じくらい動かして疲れさせるといったように、
疲れたところと反対側を運動させると
疲労回復が極めて高いというものです。
このことをセーチノフ効果、あるいはシーソー現象と呼んでいます。
例えば、クタクタに疲れたときに、すぐ休むのに比べて、
家の周りを20~30分歩いてから休むと、
疲労が半分に減ることが科学的に確認されています。
ボケている人に、ビー球を足の指でつまませて、
箱から箱へ移動させるという脳のリハビリ法がありますが、
疲労を全身化させることで、脳が指令している治癒力が高まるのです。
ですから、疲れたところをもんだり、押したりするのは、
かえって逆効果です。ホメオストレッチでも、
疲労した箇所だけでなく、全身をバランスよく操作しますが、
そのことで疲労回復も早まるのです。