いまさら聞けないバランスセラピーの意味
- 2017.03.11 | ストレスケア
バランスセラピーは、バランス療法とは訳しません。
バランスセラピーは私が考えた「造語」です。
バランス(balance)の一般的な訳は均衡や調和です。
この調和を具現しているものが「自然」です。
そして、その自然はホメオスターシス(ホメオ=均一・スターシス=状態)
の働きによって知ることができます。
自然の意味は、
身(み)ずからの本性で己(おの)ずから然(しか)らしめる。
要約すると、
人間が本来持っている本質的な働きで、自己(自分がしらない自分)により、
そうさせる(そうなる)。
そうさせるとは、「極端でなく、偏らず、ありのまま」の状態です。
つまり、バランスセラピーの「バランス」は自然性という意味です。
次に、セラピーは、旧約聖書にある、
神の近くにあって神の意志を伝える役割を持つ天使 、
セラピム[(ラテン) seraphim]から引用したものです。
天使には9段階のヒエラルキー(階層)があり、
最上位セラピムから始まり、最下位は、おなじみのエンジェルです。
特に旧約聖書の影響を受けているわけではありませんが、
「神=自然」という東洋的思想(アニミズムなど)からみれば、
自然の意志を伝えるという意味に強く魅かれたのです。
したがって、「バランスセラピー」とは、自然性を伝える。
自然性から学ぶ。という意味を込めて名付けたものです。
また、バランスは「中庸(儒教の用語)」という言葉にも通じています。
アリストテレス(ギリシャの哲学者)は、
人間の行為や感情における超過と不足を調整する徳として
メソテース(中間にあること)を述べています。
英語ではこの中庸をHappy Mean と訳しています。
「極端でなく、偏らず、ありのまま」(作為や意図がない)の
自然観・人間観を求めたものがバランスセラピー学であります。
この働きが私たちの脳幹部です。