脳機能劣化度測定中間報告
- 2014.12.16 | ストレスケア
脳機能劣化度測定
( DIMENSION:Diagnosis Method of Neuronal Dysfunction )とは
各電極毎に記録された脳電位の中 α 波の中心周波数を検出して、
その中心周波数を含む 3 ヘルツ内の脳電位を解析の対象として
得られた Dα 値(電位の滑らかさを表し 1.0 に近いほど滑らかである。)
によって表され、アルツハイマーなどの認知症に対して
利用されている技術である。
今研究の目的は、摂食障害者と健常者のホメオストレッチ前後の
Dα 値を比較することで、 DIMENSION が摂食障害者の診断
および治療に有用であるかを検討することである。
方法として、対象は摂食障害と診断された 16 例
(全て女性、平均年齢 14.8 歳)、健常若年 12 例に対して、
ホメオストレッチを行う前後に測定。
同時に、 MOOD, SRS-18 の 2 種類の心理質問票の記載も行った。
被験者は安静閉眼状態で、国際 10-20 法に基づく 21 チャンネルで
脳波測定を 5 分間行い、 α 波のデータ解析を行い、
同時に Dα 値を算出した。
今回の測定の結果、摂食障害者の人は健常者の人と比べ、
ホメオストレッチ前後で Dα 値に差が見られたため、
何らかのストレスを抱えた患者の診断に有用であると示唆された。
今回の報告の結果から、
摂食障害の患者はホメオストレッチ前後の⊿Dα値に有意差が認められ、患者自身の心理的変化にも効果がみられた。
ホメオストレッチ前後の⊿Dα に解離が見られる人は
何らかのストレスを抱え、摂食障害等の診断および治療に
有効であることを示唆している。
また、脳機能測定だけでなく、心理質問票からも、
ホメオストレッチは健常者、摂食障害者ともに
有用である結果が得られています。