ストレスケア生涯教育の役割と可能性
- 2014.07.31 | ストレスケア
成長課題
家庭教育の在り方を問い直す社会現象は、
引きこもり、家庭内暴力、学校でのいじめ、
不登校、学級崩壊、少年犯罪など深刻な問題が多発している。
このような社会現象の背景には、家庭教育の問題が考えられる。
なんのための生涯学習なのか
つまり、生涯教育の核にあるものは、
「人生で誰もが乗り越えなければならない諸問題をどう考え、
どう乗り超えるか」という指針である。
現在の生涯学習は、人生を豊かする「生きがい」としての
「生涯学習」の方が強調されすぎてしまい、
人間が共通に取り組むべき問題への学習については
忘れがちになっている状況は否めない。
生涯学習の意義
Ø 社会の変化に対応出来るように新しい知識や技術を学ぶ。
Ø 人生を豊かなものにするために生きがいを見つけ、
自己実現のために学習する。
1990年に生涯学習振興法が制定されている。
セリエのストレス学説から
無理なストレスの多くは心理社会的問題を背景としている。
過剰なストレス状態は、心身の健康を損なうばかりか、
家庭や社会の大きなリスク要因となる。
競争原理による人生の達成感ではなく、
あるいは、考えることから感じることなどの
暖かい人間性の構築には、主体的な自己決定性に基づき、
人生を選択することの重要性や自分なりの目標をつくり、
それに向かって進めること、
また、その行動が他者に有益であることに
人生の価値を見出すための家庭教育の在り方とは
何かを考えていく必要がある。
そのためには、人生を豊かに生きるための学習機会が必要である。
もちろん、「親子」においては、親が子どもに教えるだけではなく、
親が子どもから学ぶこと、また親自身においても子どもと
正面からぶつかり学習し続けていく努力が必要であることを
示している。
すなわち、新たな課題に対処していく際には、
夫婦や親子において、さらにすべての人間関係において、
相互教育、相互学習が重要な役割を担っており、
学習し続けていく精神が不可欠であることを意味している。
これは,子どもや青年だけでなく、
おとなも変わることができるのであり、
ここに家庭教育と生涯教育の可能性が見出せる。