自己評価について
- 2013.01.24 | ホームルーム
人間の行動は、自分自身のことを
どのように評価しているかということに強く影響を受ける。
例えば、「短気だ」と考えている人は、短気な行動をする。
自分は「幸せだ」と信じている人は、そのように振舞っている。
ある少年に、自分が優れている点、好きなところは何? と聴くと
・・・・??? 何も答えられない。
逆に、「嫌いなところ」「人より劣っていると思うところ」はと聴くと
「短気」「しつこい」「感情がコントロールできない」「長続きしない」・・・・
体から溢れるように表現する。
問題は、少年の考え方である。
このような社会的不適応を引き起こしかねない自己評価は、
物事に否定的になりやすく、自分の体験することと対立する。
その結果、怒り、恐怖の感情が強まり、知性の抑制が働かずに
攻撃的になっていく。
少年の課題は、自分自身の生活過程から肯定的な体験を
見出し、体験を開かれたものへと再学習することが必要である。
体験を内省し、経験にする過程こそ、
少年に与えられたチャンスなのだ。