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伸張反射

もう少し簡単にしたいと思いますが・・・


文字数が超過してしまいました。



伸張反射とは、腱を叩くと筋長になり、筋を引き伸ばすとその筋が収縮する作用を反射と言い、単シナプス反射(最も単純な反射)である。その反射は、筋紡錘a発射α運動ニューロン筋となり伸筋に強く現れる。


つまり、膝蓋部で大腿四頭筋の腱を叩くと、主動筋である大腿四頭筋が収縮し拮抗筋である大腿二頭筋は伸展される、その結果、膝関節が伸展する現象が起きる。


腱反射は叩く程度(感覚神経の入力インパルスの強度)、抑制性介在ニューロン発射、上位中枢からの抑制の命令の影響を受けている。したがって、腱反射の程度(度合い)をみることで、これらの命令の影響を推察することが可能になる。




α‐γ連関はノーベル賞を受賞したR・Granit (1955)による説で紹介された。この説を証明するために様々な研究が行われ、


その一つに、猫に麻酔をかけて脳幹に電気刺激を与えると猫が歩き出す実験がある。この実験により、筋紡錘からIa発射、α運動ニューロンの記録(筋電図)などを行い、歩行の周期に合わせて、筋が収縮しているときにIa発射が認められ、α‐γ連関により歩行運動が司れていることが分かった。これは、α‐γ連関の収縮に対して、上位中枢から同時にαだけではなく、γにも指令が送られ歩行運動のシステムを作っていることになる。



大脳、脳幹、脊髄からくる情報がα運動ニューロンに伝わり、筋を収縮させている。


主な下降路として、大脳皮質からの情報は延髄の錐体交叉にいき、脊髄へ伝えられる。したがって、左手を動かしている場合は、右脳からの指令を受けていることになる。


脳幹部には、視蓋脊髄路、前庭脊髄路、網様体脊髄路・赤かく脊髄路、皮質脊髄路により、それぞれの運動を指令している

伸張反射は、筋が収縮することによって外力により伸張されるのを防ぐ働きで、同名筋のα運動ニューロンで筋は収縮し、拮抗筋のα運動ニューロンでは筋は弛緩する(Ia抑制)