カントの幸福論
- 2012.12.15 | ストレスケア
カントは、徳と幸福を、
その一方が他方を含むような性質としてではなく、
むしろ最高善を構成するまったく異質な
二つの要素として考えました。
カントによれば、
徳は道徳的世界に属する概念であって、
幸福は自然的世界に属する概念であるとしています。
極めて興味深い考察です。
両者は全く異なった原因性によって支配されているのです。
だから、徳と幸福とは必ずしも一致するとは限らないのです。