身体尺について
- 2012.11.11 | 自己実現/自己向上
人体のプロポーション
体重と体表面積、3乗と2乗。乳児は体重の割合に比較して表面面積が大きいので、気象変化に敏感である。体重の変化と健康は関係深い。
上下、前後、左右と2価値的純化している身体表現。
身体尺
尺とは尺骨のことで、手首から肘までの長さ、約30センチ、これは足の裏の長さとほぼ同じである。また、寸は脈をとる位置で指2本分、3センチ程度である。
1尺は10寸、丈の10分の1、丈は十と又(尺)の合成である。
明治時代に1尺は1メートルの33分の10と定義された。
尋(ひろ)は両手を一杯に伸ばした時の長さである。これは慎重と一致する。1尋は6尺、1間(けん)
英語のファゾムは6フィート(1.8メートル)
キュビットは古代イスラエルの単位である。
肘から指先までを1キュビット、45センチ~50センチ。
類似の長さの単位として、古代ギリシャのベキュスがある。1ベキュスは18.3インチで46.3センチである。
フット(フィート)は古代英語で足の土に触れる部分のこと。
1フィートは約 0.3048メートル
ヤードは身体の中心から手を広げた指先までの長さである。1ヤードは3フィート、90センチ。
1インチは1フィートの12分の1、ラテン語で12分の1の意味である。
10進法は指の数からであるが、12進法は割りやすい数字である。
単位尺度
手の大きさはハンディ、つまり手ごろである。これは一寸法師やガリバー旅行記のリリパティアンなどで知られる。2本の腕と5本の指は10進法の基本であり、身体のなりたちに関係している。足と腕が外部に働きかける、身体を伸ばした時、身長、背丈はやや大きい意サイズである。
立つ、座る、寝る。
人間は立つことが基本姿勢である。空間の知覚も運動も立つことが資本である。運動は水平移動であるから、高さの物差しが水平方向に身体の投影面積がモジュールとなる。
つまり、寝たときは畳1畳、6尺×3尺。「座って半畳、寝て1畳」これは畳のひきかたや部屋の作り方に関係している。身体のサイズが尺度となる分かりやすい利用法である。
大きな人間としては、ゴライアス、旧約聖書がある。パレスチナ人の陣営から一人の代表戦士が出てきた。その名をゴリアテといい、背の高さは6キュビット(292.5センチ)あった。ダビテは石を投げてこのパレスチナ人を撃ったとしている。また、アガメムノンの子ヘロドドス歴史、ギリシャ神話には7ペキュス(315センチ)の大きさの死骸とある。
メートル(メーター)
1メートルは3.28084フィート、3.30000尺である。
当時のヨーロッパ各国はヤード、ポンド法の単位とほぼ同起源の古代エジプトからローマ、ヨーロッパ各地に伝えられた単位を使っていた。
メートル法の創始者タラーレンは1790年のフランス国会で、度量衡の標準は自然物でなければならないと提案した。この単位として、パリを通過する子午線の1000万分の1、国際メートル原器に現された。その後、制度比較のスペクトル光線の波長、クリプトン86の原子から出る光の波長の1650763.73倍となる。
歩尺度
短距離は大股の1歩が基本である。
歩(ぶ・ほ)は6尺、1間・復歩
1坪は6尺×6尺
ヤードは3フィート
ペースは3フィート、平均のスライドの長さ。ラテン語で歩行中に足を広げる、伸ばす意味がある。スライドは長い一歩(ステップ)あるいは、ペースの意味である。
長距離
里(り)は36町、3.9273キロメートル
町(ちょう)は60間、109メートル
間(けん)は6尺、1.818メートル
里は時間距離である。1日歩く時代の尺度である。
マイルは1000ペース、1760ヤード、1609.34メートルである。
マイルとはラテン語で1000の意味。ローマ時代に兵を行進させた単位である。(このペースでは復歩である)
歩速
時速4キロメートル。分速67メートル、秒速1.1メートルである。
現代は分速、秒速の時代である。
分速80メートルは不動産屋の広告に利用されている。駅から10分など。
分速60メートルは住宅地、公園、商店街を歩くスピードで一般的である。
分速100メートルは横断歩道を歩くなどかなりの早足である。
限界歩行
2分―180メートル
5分―375メートル
10分―750メートル
20分―1500メートル
歩行距離の切れ目
100メートル、街区、交差点、信号
400メートル、歩いても良いと考える距離の平均。
感覚尺と時間尺
眼、耳、鼻、皮膚を通して感じるもの。1年、春夏秋冬。
自然と人間。感覚器官は距離感をアフォーダンスしている。