カウンセラーの心得5
- 2012.06.9 | ストレスケア
「考える力の源泉である知識の獲得を怠らず、事態を整理し解釈して、先の見通しを立てることができるか。あるいはそれについて努力できるか」
カウンセラー自身の時間的展望(目標)が大切なことはいうまでもありません。存在とは時間であるということも考えられる真理であります。
カウンセラー自身がその存在の意味を展開していくためには、常に自己成長のベクトルが必要になります。
したがって、カウンセラーにとって思うように運ばない事態は、常にカウンセラーの自己教育の場となります。
「義務」
相談者のことに限らず、他人の中傷や確認できていない話を無責任に話すことや自分の話が周りにどのような影響を与えるのかを考えないで感情的に会話する人は、カウンセラーになるべきではありません。
カウンセラーは、決して他人を傷つけまいとする姿勢が大切です。
ストレスケア・カウンセラーは自己成長、他者援助を目的に学習を進めていきます。さらに、その学と術を社会に役立てようと考えているわけです。いかなる場合にも他者批判は慎むべきです。
それはカウンセラーとしての矜持でもあるのです。
「自信と勇気と誇り」
これは、ストレスケア・カウンセラーとしての自己教育に尽きます。
カウンセラーは常に、自分を育てていかなければいけないと思います。なぜなら、ストレスケアの内容の多くは、啓発することだからです。
これは、人が知らないことを示唆して望ましい方向へ導くことです。つまり、皆が知っていることではなく、未知の領域への可能性を示すことになります。
このような働きかけを持続的に発展させるためには、個人の欲望を満たすレベルが動機では活動の継続が困難になります。
より高次の社会的欲求を満たすことや人が無理だと考える理想の事柄を成し遂げようとする強い意志が求められます。