カウンセラーの心得3
- 2012.06.8 | ストレスケア
「自分は人生経験が大変豊富だからそれを他人の役に立てようと思っていないか」
自分の経験が人の役に立つかというと、なかなかそういうことはありません。
私たちに必要なのは、人の役に立ちたいということであって、その人の役に立ちたいということが、自分の経験と直接結びついているということはあまり考えないほうがよいと思います。
また、自分の経験を役立たせようという人は、それに頼るために、体系的な学問を身につけることが困難になります。
経験の有無に関わらず、懸命にストレスケア・カウンセラーとしての技術を磨き続けていくのです。
「人に会うことが好き、人が好きといった感情的な気持ちはないか」
カウンセラーは出会ったときから相談者の自立を考えているものです。これは当然のことです。
確かに、人が好きであるというのはカウンセラーの大切な要素であるとは思います。しかし、それだけでは不十分です。
私たちは、相談者と会った瞬間から、その人の自立を考えていかなければいけません。
つまり、そこには別れというものが前提にあります。ある意味、その出会いと別れが、カウンセラーの財産でもあります。