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ストレスとホメオスタシス



ホメオスタシスは、医療関係者に馴染みのある言葉です。


一般の人は、中学理科か高校生の生物授業で習った記憶があると思います。


ホメオスタシスとは、ホメオ「一定」、スタシス「状態」の意味です。人間を取り巻く外部環境(各種のストレス)が変化しても内部環境(心を含む身体全体)の安定を保存する働きのことです。


人間は様々な働きが相互に協調することによって、人間の全体としての働きが調整されていて、この巧妙な働きと微妙なバランスによって心身の健康が維持されています。


このホメオスタシスを健全に維持するには、適度な運動や休息、栄養が必要なことは言うまでもありません。



 しかし、無理なストレスが持続すると、ホメオスタシスが弱まっていきます。復元力とも言えるこの働きが弱まると、体や心が変化できなくなり固定されてしまいます。


心身の安定は自然界と同様に変化することによって安定しています。例えば、晴れの日もあれば、雨の日もあります。


晴れが好きだからと言って、晴れの日が続くと異常気象になります。人間の気分もこのとおりで、最初はヤル気に満ちていても、徐々に意欲がなくなります(それが自然です)。


しかし、変化に身を任せておけば自然とヤル気が湧き出てくるものです。この感情が落ち込みで固定されれば「うつ」になりますし、高まりで固定されれば「そう」になります。


一般的に、疲労しても睡眠と栄養で回復するのですが、回復しない状態が固定されていきます。


結局、人間(前頭葉)のご都合主義で頑張り過ぎたために、自然なリズムを司る(脳幹部)が疲弊してしまうのです。



子どもは、変化することが好きです。ホメオスタシスを別の視点で捉えると、それは「変化する能力」であると言えます。


変化しなければ、固定された状態になり、その固定された状態を不安定、あるいは病気と見ることができます。