不安と緊張と脱力
- 2012.04.3 | ストレスケア
病気と筋肉の関係を研究したアメリカの医師、
エドモンド・ジェイコブソン(1888年~1983年)は、
筋肉の緊張―弛緩の繰り返しによって、
身体の緊張状態を緩和させ、様々な身体症状の治療に成功するとともに、
心身の相関関係に人間が目覚めていくプロセスを明らかにして、
今日的な意味でのリラクセーションの基礎を築きました。
彼は、「完全に筋肉の緊張がとれて、リラックスした身体には、
不安な感情は宿ることができない」と述べています。
つまり、不安な感情は、筋緊張によって身についているのです。
うつ病や統合失調症の人は、脳幹が強く緊張しています。
例えば、統合失調症の人は、ベータ・エンドルフィンが過剰に分泌され、
脳幹が異常に興奮している状態なのです。
精神科では、患者の筋緊張、体のこわばりが強すぎて
カウンセリングができないという問題があります。
薬を使うと今度は、無気力になってしまい、
やはりカウンセリングが難しいということです。
BTUでも精神科のデイケアでリラクセーションを
提供することに取り組んできましたが、脱力の重要性がここにあります。