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心の成長を阻む病気の利得

【心の成長と病気の利得】


 心の成長を考えるときに、病気の利得というものを乗り越えるという問題があります。それは、本人が自覚していなくとも、潜在的に、病気になることが、自分の利益になると考えているということです。



たとえば、他人の期待どおりに生きる」という共依存の傾向がある子供が、親の期待に応えようと努力してきて、結局、自分らしく生きることが出来なくなっている場合に、その子供は、それまでの生き方に疲れ果てて、過食症や拒食症といった状況になったり、心身症になったりするのです。

その病気は、無意識的に、自分の不平や不満を表現しているのです。つまり、病気によりうまくいかない自分自身に対して、また、このように自分を追い詰めた親や家族など他人にショックを与え、報復することができるのです。



それから、病気になったことで、過剰な期待や、今取り組んでいる問題に取り組まなくてもよくなります。病気には多かれ少なかれ、このような心の働きが潜んでいるのです。


このような状況にあるときに、対処療法で症状を取り去ってしまうのは危険です。ますます事態が悪化するか、他の症状や暴力、事故など、今よりやっかいな自己表現に変わってしまうかもしれません。



ここで必要なことは、病気を治すことではなく、「他人の期待どおりに生きる」という姿勢を変えなければならないのです。