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脳幹の満足する心が、求める心にブレーキをかける


大脳新皮質の、未来志向の「求める心」は、様々な工夫と発明を生み出すことによって、生活の向上をもたらしましたが、それと一緒に、動物であれば、感じる必要のない、将来に対する恐れや不安のような反応を「今」に持ち込み、「今」の安らぎを薄め、充分に今の幸福を味わえないようにしてしまいました。



この大脳新皮質の「求める心」はとどまるところを知らず、大脳辺縁系の欲望や衝動に火をつけて、それをエネルギー源としながら、欲望の実現に向かって前進し続けていますが、そのことに、多くの人々が疲れを感じ出しているようです。



現代人は、自然に魅力を感じ、ゆとりやくつろぎ、安らぎに、より強く引かれるようになってきています。また、ストレスによって傷ついた心や体を癒したいと望む人が増えています。



脳幹は、ホメオスターシスの中枢として、心と体の「ゆらぎ」を作り出しています。もし、大脳新皮質の「求める心」に歯止めをかけるものがあるとしたら、それは、最も古い脳である、脳幹の「満足する心」です。



「脳幹」は、リラクセーション状態では、呼吸数、心拍数の減少と血圧の低下、抹消皮膚温の上昇といった「幸せの生理」を生み出しますが、それは、現実をあるがままに受け入れるという「満足する心」につながっています。



大脳新皮質の暴走と、それによって生じている大脳辺縁系との葛藤を解消していくには、ストレスにより、緊張し、疲労してしまっている「脳幹」を再活性させて、ホメオスターシスを回復させていくことが大切なのです。