家族力講座に向けて
- 2012.02.1 | 自己実現/自己向上
日本の少子高齢化は高速で進んでいるようです。
5年ごとに行われる人口推計で、
約50年後、日本の人口は約8700万人に減少し、
そのうちの4割を高齢者が占める超少子高齢化社会となります。
国立社会保障・人口問題研究所によると、
日本の人口は10年に1億2806万人だったのが、
45年には1億人を割って9913万人になり、
60年には10年より約3割少ない8674万人になると推計されています。
年齢構成では、65歳以上が10年には全体の2割だが、
60年には倍になって4割を占め、0歳から14歳の割合は9.1%と
なって少子高齢化が進みます。
一方で、国連人口基金が26日に公表した
「世界人口白書」によると、
世界の総人口は今月末に70億人を突破。
12年間で10億人増加したことになります。
人口推計を国別に見ると、1位は中国の13億4800万人、
2位はインドの12億4200万人となっています。
また、インドの人口は、21年の時点で14億人に達し、
中国を抜いて世界1位になるとの見通しが示されました。
日本の人口は、現在の10位から、50年時点では16位に落ち込む見込みです。
50年後の話ではありますが、
この状況は、明らかに、現在の社会制度である
核家族の制度疲労を露呈させています。
これまでの経済的成長を前提とした家族モデルは、
その成長性を失い、夫婦、親子、分化した
家族間の絆が危うくなっています。
そして、単身世帯の急増を余儀なくさせていくのです。
家族の在り方を改めて再考しなければならない
時代になっています。
こうした状況を踏まえて、今年の家族力講座では、
寛ぎと安らぎのある私的で親密な生活圏であるべき
家族の本来の姿と機能を回復し、
これを新しい社会状況の中で健全な方向に
推進していくためには、家族による主体的な
人間形成に対する取り組みが必要であることを
伝えていきたいと思います。