家族力。日本の社会はどこ行く?
- 2011.12.15 | ストレスケア
日本の家族はどこに向かおうとしているのだろうか。
家族構成は終戦後、家族法改正に基づき、
大家族制から核家族制に大転換を遂げた。
1945年の日本人の平均年齢をご存知ですか?
男性23.7歳、女性32.3歳です。
男性が女性に比較して平均年齢が低いのは、
いうまでもなく戦争で多くの男性が犠牲になったからです。
それから66年が経過し、今、日本人の男性の平均年齢は
45歳になっています。
そして、2030年には日本男性の平均年齢が51歳になると推定されています。
ところで、主な国の平均年齢2008年(男性)は、次のとおりです。
日本43.8歳・ドイツ43.4歳・イタリア42.9歳・イギリス39.9歳・フランス39.2歳・ロシア38.9歳・アメリカ合衆国36.7歳・中国33.6歳・ブラジル29歳・・・。
日本の高齢化は世界でも冠たるものですね。
WHO加盟国193カ国の中で、日本は、各国の総人口に占める
15歳以下の人口の割合は13% で最下位であり、
60歳以上の人口の割合が 29% で世界1位となっていて、
世界一子供の割合が低く高齢者の割合が高い国になっています。
日本の世帯数そのものは、今後20年間であまり変動がありませんが、
世帯主が65歳以上の家族は15680(千)から2030年は19031(千)に、
65歳以上の単身者は4655(千)から7173(千)と増加していきます。
ところで、若者が減り、高齢者が増える社会は暗い社会になるのでしょうか。
私は、けっして、そうではないと思います。
若い世代が多い社会では、成長志向が強く、
生活力が旺盛で行動的で、仕事中心、疲労をものともしない。
しかし、地位や金銭欲、物質欲が強く、
目標達成のためには周囲の迷惑も無視して努力を続ける。
そして、競争が続き、欲求不満が増加、抑圧された不快感情、
怒りの蓄積、交感神経の興奮、ステロイドホルモンの過剰分泌・・・
ストレス社会という構図になっています。
これからの日本は、高齢化が進む中で、
人生の本当の幸福とは何か、子供たちに何を残せばよいのか、
自分が年をとっていく中で、どう豊かに、
イキイキと生きればよいのかということが真に問われる社会になります。
それは、仕事中心、経済的成長中心の社会から、
精神的豊かさ、感性の豊かさ、学びの尊さを正しく評価する社会、
家族の再構築、新しい家族の創造が必然的に始まる社会ということです。
日本は、世界で最初に「真の心の豊かさ」に挑戦しなければなりません。
そして、そのチャレンジの結果として、
必ず、世界で一番幸福な国になることと思います。
我々は、胸を張って日本の高齢化社をイキイキと生きる
必要があるのではないでしょうか。