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戦後モデルの解体



落合(2009)が強調するように、家族は姿を変えて存続するという主張は、家族の歴史的には、理解したいものである。しかし、これまでの家族という枠組みで社会や人間関係を把握することは困難になるのではないかという不安が残る。


家族中心の社会ではなく、家族は迷走していく可能性がある。これまでの家族モデルを目的にする人、新しい家族モデルを試す人、その中で、新しい家族モデルの実現を可能とする人、それに失敗する人、そして、家族を持たない人、家族を持ちたくとも持てない人が混在するのではないかと考える。


それは、経済の混迷で、働く意思はあるけれども働けない人、働いていたけども職場を失った人、すでに働く意思が喪失した人と同じような現象である。