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お知らせ

いまさら聞けないストレスの話し。その1

そもそも、ストレスとは何か?

ストレス=嫌のこと、満足できないことなどの心理的問題と考えられていますが、

これは、ストレスではなく、ストレッサーということになります。

ストレスは「歪み(身体内部のアンバランス)」。

ストレッサーは、ストレスを発生させた圧力や刺激、原因側となります。


多くの人は、このストレッサーとストレスを区別しないで使っているために、

嫌なこと(心理社会的問題)=ストレスと解釈しているのです。


したがって、ストレス解消法が「気分転換」になるのも分かるような気がします。

ストレス解消のベスト3

1・おしゃべり

2・買い物

3・旅行

しかし、ここにストレス対策を行う上での問題が浮かび上がります。



これらは、ストレス解消というより、嫌なことを回避、黙認するという方向です。

「ストレス=悪いもの」と合理的に考えてしまうと、どうしてもその人の人生が

刹那的、衝動的、消極的な生き方になってしまいます。

あるいは、満足できない、不快だからといって、相手や対象に対して怒る、否定する態度では、

知性のない動物的反応と同じで、人間として成長が出来なくなります。


ストレスの原因であるストレッサーへの対応は2種類あります。

1・戦うか、逃げるか(動物的、本能的な手段)

2・受容するか(体験に意味や価値を見出していく)


普段、あなたはどちらを選んでいますか?

もちろん、2の「受容」という選択が望ましいのですが、

「受容」の意味を「上手なあきらめと」誤解している場合もありますので、

このことは後ほど書いていきます。

大切なことは、ストレッサーへの対応法は、その人の「生き方」と関係があることです。

それでは、ストレスとは何か?のおさらいです。


まず、ストレスという言葉は、1930年代にカナダのハンス・セリエが提唱した

「ストレス学説」の中心的概念です。


セリエは科学的な実験を繰り返した結果、生体に外から加えられた

有害な作用に対して自分自身を防御する「自然の摂理」を発見し、

ストレス学説を打ち立てたのです。


ストレス学の先駆者たち ストレス学説の先駆者として、

フランスの19世に活躍したクロードベルナールと

アメリカのウォルター・B・キャノンがあげられます。


ベルナールは、生体の特徴として、外部環境の変化に対して、

一定に内部環境を整える働きを主張し、

キャノンは、この生体の働きに「ホメオスターシス(学生の頃に保健科目などで習っています)」

と名付けました。


しかし、彼らの提唱は生体の本質を捉えてはいたものの、

具体的な説明がありませんでした。

セリエは、このホメオスターシスの概念を実験で実証して科学的な革新をもたらしました人です。


ストレス学説に不可欠なホルモン学を中心に、 セリエのストレス学説は

説明されています。


つまり、ストレスは心の問題ではなく、体の中に起きたある状態を意味する

言葉で、ホルモンや自律神経、免疫、筋肉のそれぞれのシステムに

アンバランスが発生している状態です。