被災者へのボランティア活動とストレス対策
- 2011.03.21 | ストレスケア
今回の東日本大震災の被害規模は
国民に想像を超える大きなショックを与えています。
被災していない人も、
被災者のために「何かしなければ」という思いに駆られ、
落ち着かない日々を送っています。
そして、被災者を支援していく人たちの
ストレスもけっして無視できません。
下記のような状態はありませんか?
1. 毎日の生活にハリが感じられない
2. これまで楽しめていたことが楽しめない
3. わけもなく疲れた感じがする
4. これまで楽に出来ていたことがおっくうに感じる
5. 自分が役に立つ人間だとは考えられない
6. 不眠や食欲不振、頭痛などの痛みや胃腸症状など様々な体調不良
現状では、大変言い難いことですが、
あえて誤解を恐れず述べていきます。
「なにかしなければならない」という思いや強すぎる
アイデンティティ(人間は、承認され、自己の存在を求められることを必要としている)は、ある種の「強迫性」を生むことにもなります。
この強迫性が新たなストレスを生み出してしまいます。
そのため、被災していないにも関わらず、
様々なストレス反応を持つようになります。
例えば、
1. 感情が非常に大きく動揺する
2. 周囲の者を責めるようになる(そんなことをして何になるの、何の役に立つの)
3. 責任を他の人に負わせようとする
4. きわめて表面的なレベルの問題解決をするようになる
5. まったく目標がないなどの言葉を口にするようになる
被災から11日が経ちました。
衣食住が不足している状況の中で、多くのボランティアは、
それらの復旧協力が中心になっていると思います。
ストレスケアは復興のためにも極めて重要な課題です。
しかし、今は、ボランティアの混雑を避けるためにも、
自分でできるストレスケアを伝えることが必要です。
BTUのホームページに「被災後のストレスケア」を
掲載していますので、これを印刷して配布していくことも
「今、出来ること」の一つです。
緊急に必要なこと、即座に対応しなければならないこと
かどうかを判断することが求められます。
そして、ボランティアを行う善意が新たなストレスを
生み出さないようにしてください。
今後、ボランティア活動は大震災後の復興に
極めて重要な役割を果たしていきます。
自分が出来ること、持続可能なことを自分の置かれた立場や
環境で進めることが大切です。
BTUの教育理念
人を知り 人を愛し
人のために何かをする
能力を身につける