コロナウイルスの脅威、ステイホームのストレスに負けない家族の生活術2
いつまでこの状態が続くのだろうか?先の心配をしていると老化のスピードが早まるという研究結果があります。生活に充実感のない人は病気になりやすいことも知られています。また、イライラしやすい、気分変動が大きい人は、次のような特徴があります。
- 自分では解決できないと考えている。
- 実践法を知らないので、いつも相手に求めてしまう。
- 自分が変えられない(行動変容)から相手に求めてしまう。
- 脳が疲労していて「感性」が鈍っている。
- 心の3大栄養素(安心・認める・自己決定)が欠如している
あれこれ心配するより、日常の中のなにげないことを「快」にする(至高体験)ことを始めていきましょう。ここでは、すでに30年以上実践されていて、効果の大きい「脳幹をイキイキさせる生活術」を紹介します。イライラする気分や優れない体調を改善させることができます。
脳幹をイキイキさせる生活術
- 身の回りの整理整頓をする。
机や引き出し、写真、衣類、雑貨など片付けましょう。また、自分の好きなものを意識して身の回りに置くのも効果的です。
- 部屋の換気を良くする
これはウイルス対策にも有効です。時々、部屋に新鮮な空気を入れて大きく深呼吸すると脳が活性化します。
- 先の予測をして心配しない
「予測の自己成就」という言葉があります(自己実現的予測ともいいます)。自分が考えたとおりの結果を招いてしまうという意味で、例えば、「何度注意しても、分かってくれない」という予測は、相手に注意するたびに「やっぱり、駄目ね」という結果を招きます。これは、自分の予測が当たっていることを確認しているわけです。
- 難しいことを考えない
難しいことをいっても相手は苦痛を覚えるだけです。また、考えることは「自分や相手を疑う」ことにもなり、脳が緊張して疲労していきます。
- 否定的な言葉を使わない
心の成分は言葉です。だから、言葉を変えることで心を変えることができます。
しかし、無意識に言葉は使われているので、意識的に実践することが大切です。
いくつかの例をあげてみます。ポイントは、否定から肯定に変えることです。
退屈⇒ゆっくりできる
つまらない⇒工夫しよう
けんかしない⇒仲良くして
忙しい⇒充実している
自分にはできない⇒やってみよう
泣くな⇒笑って
グズグズしない⇒根気があるね
ダメ⇒こうするともっと良くなる
損した⇒役に立った(学べた)
心配、不安⇒大丈夫、きっと良くなる
競争、対立⇒共存
最後に、家族力を高めるコミュニケーションを7つ紹介します。
- にこやかな笑顔
- やさしい目
- 親切で和やかな言葉使い
- 敬意と礼儀正しい態度
- うるわしい思いやり
- 譲り合い
- 気持ち良い待遇
できることから始めていきましょう。
家族の幸福力を高める
「幸せ」という文字は、自分の生活環境が良くなって行くことではなく、自分や家族が体験して行くことに「仕える」という意味です。いいことも、そうでないことにも、体験して行くことを一々区別せず、それぞれに、ありのままに「仕えていく」ことが家族の幸福の原理であるといえます。問題を解決することは大切なことですが、問題の中で生きることはもっと大切です。
実際に、私たちが直面している問題は、なぜ、そのようなことが起きているのかがハッキリと理由が分からないものが多いのです。私たちが考えているより、ずっと複雑で様々な因子が絡み合っています。誰かのせいにしたり、目に見えている問題だけを取り扱ったりしているだけでは、本質的なものから離れてしまいます。
ここが悪いので、これを取り除けば解決するというのは、外科手術的な対処療法です。問題の排除、無害化をするだけで、人間性に焦点が届かずに根本的な改善にはなりません。
家族の幸福は、家族を構成する一人一人の自己成長にかかっているのです。