福岡で生まれた「令和」
- 2019.04.2 | 代表ブログ
明治以降に制度化された、天皇一代にひとつの元号という「一世一元」で、
1日発表された新元号「令和」。出典は日本最古の歌集「万葉集」から、
「令」は元号に初めて使われました。
大化から数えて248番目の令和は5月から始まる
新時代をどのように創造していくのでしょうか。
「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
「春の初めの月にさわやかな風が柔らかく吹いている。
その中で、梅の花が美しい女性が鏡の前でおしろいを
つけているかのように白く美しく咲き、
宴席は高貴な人が身につける香り袋の香りのように薫っている」
中国思想史の小島毅・東大教授によると、
730年正月に「遠の朝廷」と
呼ばれた大宰府長官を務める大伴旅人(オオトモノタビト)の
邸宅で宴会があり、そこで「落ちる梅」をテーマに詠まれた
32の歌の序文にある「初春の令月」「風和]が
新元号の典拠元。当時の九州の役人がうたげを催し、
一つのテーマについて個人が多様な価値観を持ち
これからの時代を感性豊かに受容していこうという気持ちが表れていますね。