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お知らせ

「全学生・教室長、職員対象」新型インフルエンザに対する備え(パンデミックに向けた備え)

新型インフルエンザがいつ発生するかは残念ながらわかりません。
過去の経験からすると、発生することを避けることは難しそうなので、
基本的にはいつ流行が始まってもよいように準備を整えておくことが大切です。


BTU 各位

BTU 代表 美野田啓二

「全学生・教室長・職員対象」新型インフルエンザに対する備え
(パンデミック(感染症が世界的規模で同時に流行すること)に向けた備え)

新型インフルエンザがいつ発生するかは残念ながらわかりません。過去の経験からする
と、発生することを避けることは難しそうなので、基本的にはいつ流行が始まってもよい
ように準備を整えておくことが大切です。
鳥の間でインフルエンザが流行している地域、あるいは鳥インフルエンザのヒト感染症
例が発生している国に渡航する場合には、現地の鳥インフルエンザに感染することのない
ように、感染の可能性がある鳥類との直接の接触を避け、飼育場への不必要な訪問を避け
るなどの注意が必要です。

新型インフルエンザに対する備え
インフルエンザは感染性が強く、ウイルスは咳、くしゃみをするときに水滴ないし小さ
な飛沫(1~2メートル飛ぶ)によって感染する。ウイルスは鼻、口、目を通して体に入
る。インフルエンザ・パンデミックとは、近年、人の世界に存在せず、ほとんどの人が、
免疫を持たない新しい種類のインフルエンザが、人の世界に侵入し、人から人へ容易に感
染する能力を得て、世界中で大きな流行を起こすこと。」

インフルエンザの症状と特徴

1. 一般的症状
○ 喉の痛み。
○ 突然の発熱。
○ 強い全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛)。

2. 特徴
○ 抗生剤など根治治療がない。
○ 予防法としてワクチンが有効。
○ 様々な合併症を併発する。
○ 臓器不全を起こせば生命の危険もある。

3. 高病原性鳥インフルエンザの臨床的特徴
高熱、咳、呼吸困難、下痢、急速に進行するウイルス性肺炎がり、急速な病状悪化と高
い致死率で発病から死亡まで6~7 日(中間値9 日)で、発病者数360 人中226 人が死亡
している。また、抗ウイルス剤の効果は確認されていない。
(2008.2.12.WHO 発表による)。
2008 年現在は14 カ国で359 例(226 名死亡)(2008 年2月5 日現在)で、依然として稀
なケースである。
感染危険因子として、死亡鳥、病鳥との直接接触がある。

【過去のパンデミック】
● 1918 年スペイン2~4 千万人の死亡者。
● 1957 年アジア、2 百万人の死亡者。
● 1968 年香港100 万人の死亡者。

インフルエンザの伝染を防ぐための基本的知識
インフルエンザの潜伏期間は1~2 日。せきやくしゃみと共に飛散したウイルスを他人が吸
い込むことで伝染する。
頻度多くのうがいと手洗いを行い、粘膜の乾燥を防ぐためのマスクの装着や、室内の湿度
を上げることなどで、感染の可能性は下げられる。感染した人と同室内にいる場合や、1~
2 メートルの距離に近づく場合は、防護対策としてマスクやゴーグル、手袋などを使用する
ことが望ましい。パンデックインフルエンザについての情報は、国立感染症研究所・感染
症情報センター、厚生労働省HP・感染症、新型インフルエンザ、個人でできる対策を参照
する
※マスクの効果は、多くの人が集まる場所や近い場所で人と話をする場合に感染の危険性
を防げる。また、万一、感染した場合には他の人へウイルスを伝染させないためにも有用
である。マスクは、ピッタリ密着させることが肝心。基本的には1 日1 回以上取り換える
こと。使用後のマスクはビニール袋に入れて処理すること。さらに室内に放置しないよう
にする。

対応策の基本原理
1. かからない。
2. 人にうつさない。
3. パニックを起こさない。
4. 適切に行動する。

1)社会的なフィルター
感染者と非感染者の距離を離す。(学校閉鎖、職場のシフトダウン、イベントなど人が集ま
る場所の制限、旅行、交通の制限、海外在住者の帰国)

2)個人、家庭レベル
1. うがい、マスク、手洗い、バランスの良い食事。
2. 不要不急の外出を避ける。(食糧、水、日用品の準備(2~4 週間程度))
3. 受診前に保健所へ連絡。
4. 咳エチケット。(エチケットマスク)

3)予防に必要な行動
1. 外出後の手洗い、うがいを奨励し、手洗い、マスクを日常的におこない。
2. 熱、咳、くしゃみ等の症状のある人には必ずマスクをつけてもらう。
3. 咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだら手は直ちに洗うこと。
4. 流行地への渡航、人ごみや繁華街への外出を控えること。

4)咳エチケット
1. 咳、くしゃみの際は、ティッシュなどで口や鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ1メ
ートル以上離れこと。
2. 鼻汁、痰などを含んだティッシュをすぐに蓋つきの廃棄物箱に捨てられる環境を整え
る。
3. 咳をしている人にマスクの着用を促す。マスクは、サージカルマスクが望ましい。

5)新型インフルエンザが広がり始めたら
1. まず、落ち着いて情報収集をする。
2. 適切な情報の取捨選択をする。
3. マスメディアの情報がすべて正しいとは限らない。
4. 当面の行動計画を慎重に見なおす。
5. 生活の準備状況を確認する。
6. 周囲の人との連携を確認する。

第1段階
国外、国内において新型インフルエンザが発生したが、その地域ではまだ患者が発生して
いない状態。

第2段階
その地域に新型インフルエンザ患者が発生し、入院勧告処置に基づいて感染症指定医療機
関などで医療が行われる段階。

第3段階
新型インフルエンザ患者が増加し、入院勧告処置に基づき、すべての医療機関で新型イン
フルエンザに使用可能な病床を動員して対応する段階。

第4段階
患者数が膨大となり既存の病床以外に新たに病床の増設が必要になった場合。

第5段階
新型インフルエンザ流行終息期。
(国立感染研究所)

新型インフルエンザに関する情報収集
■ 国、地方自治体が提供する情報。
■ 企業が提供する情報。(商業ベースのものとそうでないものがある)
■ マスコミが提供する情報。
■ 噂、デマ情報。
■ 媒体、広報、新聞、雑誌、テレビ、インターネット。
冷静に対応することが最重要である。

BTU からの連絡について
インフルエンザ流行の兆しになった段階で、休講処置などの可能性があるため、BTU の
ホームページや地域の教室で確認してください。
状況に応じて、休講中止などの解除を行う場合も、ホームページを利用して周知します。

まとめ
新型インフルエンザは、十分な注意と対策を準備して
おくことで、対応ができることを
理解しておくことが大切です。大規模な感染、発症のピークを過ぎれば、元の社会情勢に
戻る可能性が高いのです。
特に、根拠のない風評や噂に惑わされ、パニックを引き起こすことがないように、冷静
な行動をとるように心がけてください。

以上