生活での実践へ
- 2013.11.13 | ストレスケア
生活の中での理想と現実のはざ間に、
折り合いを付けていくことをしなければ、
様々な自己不一致をもたらしてしまいます。
いわば、自分がイキイキ生きることを阻害している
外部要因(環境・人間社会や競争社会)と
内部要因(幼児期の経験と本能的欲求)が
絡まりあっているのです。
人間関係や漠然とした不安感、他者や自分自身への期待に
答えられない欲求不満・・・。
これらは、自分を襲い、命を脅かすような敵からではないゆえに
最も厄介なストレスとして蓄積されていきます。
これらの要因をコントロールする
「内なる管理体制」を整えていくことが
是非とも必要です。
言うまでもなく、「内なる管理体制」とは、
リラクセーションによってもたらされる自分自身のことです。
精神分析的心理学は、
人間は過去によって規定され、
無意識の欲求につき動かされていると考え、
行動主義的心理学は、
人間は環境からの条件づけによって規定され、
外からの刺激に反応するシステムであると捉え、
支配されたものと考えていました。
バランスセラピー学は、
人間を支配されるだけの存在としてではなく、
各人が目的と価値を持ち、
自己決定の能力を持つ主体的な存在と捉えています。
バランスセラピー学はこれまでの心理学が
どちらかと言えば、病者の治療と言う側面を
持っているのに対して、
健康な人間がより創造的に成長していく
側面を強調しているのです。
人間は本来、
自己実現を目指して成長していく存在であること。
しかし、その成長過程において、
何らかの要因で阻害されることがあり、
その阻害要因に対して、
自覚し、改善し、行動し、
阻害要因を改善させる技術を習得すれば、
人間はもともと存在する自己成長の創造力を
回復していくものであるのです。