心は不幸に向かいやすい癖がある
- 2013.10.28 | ストレスケア
プロスペクト理論(prospect theory)
カンネマン&トヴァスキーら社会心理学者によって
提唱された理論。
組織論、経営学、消費者行動理論、保険・投資行動理論など
への応用がなされています。
簡単にいえば、2万円を得る喜びよりも2万円を
失う痛みが大きい。つまり、人は「得」より「損」を
大きく感じる生き物であるというものです。
プロスペクト理論(参照依存、損失回避、賦損効果)
を「幸福と不幸」に応用して考えてみましょう。
1. 人間の心は幸福の大きさではなく、
生活の変化からみた損得の影響を受けている。
2. 人間の幸福感は、得たものより失ったものを
重視している。失う痛みが得る喜びを大きく上回る。
3. 持っているものを手放す時の心理的負担は、
何かを得ようとする時よりも大きい。
私たちは、幾多の幸福体験を忘れやすく、
心の痛みを伴う体験を強調してしまいます。
例え、9つの幸福体験があったにしても、
たった一つの不幸な体験により、
自己評価を下げてしまうリスクを持っていることを
自覚しておく必要があります。
そして、くれぐれも不幸な気分に陥らない様に気をつけたいものです。