ホメオストレッチと自己成長
- 2013.10.22 | ストレスケア
ホメオストレッチの操作では、
リラクセーション信号を常に
作り出すための定量化を行っている。
他動的操作でリラクセーションを作り出すのが
ホメオストレッチの目的である。
そのことで、ストレスを背景とした
筋肉の緊張性の反応習慣を改善させて、
筋肉・脳の経路に今までの習慣とは違う、
新しい習慣を学習させていくものである。
従ってホメオストレッチは
反復していくことでさらに効果的になる。
ストレス状態では交感神経の働きが活発になる。
相手を良く見て逃げるか闘うかの判断をする。
そのために脳神経系は興奮する。
瞬発力を高め、機敏な反応のために、
筋肉が十分働けるようにする。
消化器系にあった血液を骨格筋に供給する。
そこでストレス状態ではたいてい胃腸の調子が悪くなる。
脳と筋肉に必要なエネルギーを供給するために、
肝臓のグリコーゲンを分解し、血糖値を上昇させる。
呼吸が速く荒くなる。
気管支が拡張し多くの酸素を体内に取り込もうとする。
身体の重要な臓器に血液を集中させるために
末梢血管は収縮する。
手足は冷たくなり心臓はどきどきする。
唾液、消化液は少なくなり、
消化管の運動が抑えらる。口が渇く。
手足が冷たくなるのは怪我をした場合に
出血を抑えることになる。
その結果、血液の循環が悪くなり、
酸素の供給量も減る。
ストレス状態は健康に良い状態ではない。
ストレス状態は外に向かってエネルギーを用意する。
リラクセーション状態は内に向かってエネルギーを利用する。
原始時代と異なって、
現代社会では内に向かってエネルギーを
利用することが必要である。
それは、自然治癒力や思考力であり、
それが愛や勇気など様々なエネルギーに変容されていく。
リラクセーションの状態では
副交感神経が優位である。
ストレス状態とは逆に、血圧低下・呼吸器の機能が
活発化・唾液が多い・胃の働きは活発となる。
そして、次の危険な状態に備えて栄養を蓄えようとする。
本来、ストレス状態、身体の緊急状態は短時間しかもたない。
現代社会では、不満や不快が「闘争・逃走反応」を起こしており、
それが長く続いてしまう。
そして、心臓疾患、不眠につながってしまう。
本当に疲れてしまうと栄養や睡眠の環境をとっても、
疲労がとれなくなったり眠れなくなったりする。
疲労しきって休息しなければならないのに、
緊張が緩まないために休息にスイッチが切り替わらない。
頭痛・胃潰瘍・肩こり・腰痛・生活上の
不都合など様々な不定愁訴が出現する。
これはストレスの防衛期・反ショック相と
言われている時期である。
ストレスは急に死ぬような病気ではないが、
ほおっておけば重大な問題になることは明白である。
ストレスケアの重大な役割は、
無理なストレス状態を生きている状態のときに
早く介入することである。
介入しなければ、突然死やガン、高血圧症・高脂血症・糖尿病
などの生活習慣病といった疲弊期が早まってしまう。
交感神経が優位になりすぎると
人前でドキドキしたり、頭がボーとしたりする。
寒いのに体がほてったり、
暑いのに体がゾクゾクしたりといった、
我々の身体に不調が起きるのは、
ストレスによる自律神経の調節障害ということが考えられる。
ストレスは我々の人生おける自己実現を阻むということが
一番の問題であるが、よりよい人生を構築するにはかかせない、
大切な健康をまず攻撃してくることが問題である。
しかし、生きる目的もないのに
健康であるのは不自然である。
健康とはよりよく生きるための一つの条件である。
ストレスケアは人格の成長を伴わなければならない。