少年犯罪の傾向
- 2013.08.21 | ストレスケア
最近は少子化の影響なのか少年検挙率、
家庭裁判所新受件数は減少傾向にありますが、
少年院送致率は過去最高(平成23年2.3%)になっており、
少年犯罪の悪質化傾向といえます。
少年再犯率はなんと32.7%に達しています。
少年院入院者の家庭環境は、父子家庭が10%、
母子家庭が39%。
また経済状態は30%が貧困で70%が普通の経済状態になっています。
両親が揃っている家庭を1とした場合、
非行発生は、母子家庭は6倍、父子家庭は9倍になっています。
非行少年の環境的要因として注目されてきたのは、
無秩序家族や過保護家族ですが、
近年は、両親ともステータスがあり
経済的にも恵まれている「完全家族」です。
私も「家族力講座」でお伝えしてきましたが、
戦後から今日までの目まぐるしい社会変化の中で、
日本全体が豊かになり、
子どもが親を超えられなくなってきている点に注意が必要です。
最近は後期青年期という言葉があり、
自立生活の平均年齢が35歳と言われています。
また、若者の意識は、「苦労したくない」「そこそこで良い」と
考えている(モラトリアム)は80%にもなります。
これは、現代社会に蔓延している「頑張っても報われない社会」を
象徴しているのかもしれません。
つづく