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第四の意識状態


初期の研究は、次々と補足されながら他の専門誌にも掲載されていった(ワレスら、1971年、72年)ごく簡潔に研究成果をまとめてみると


1. 酸素消費量と二酸化炭素排出量の大幅な減少による深い休息が生じる。

2. 呼吸数、分時換気量、心拍数が大幅に低下する。

3. 皮膚電気抵抗値が急激に増大するが、これは深いくつろぎ状態を意味する。

4. 動脈血の酸素分圧と二酸化炭素分圧、酸塩基平衡、血圧などの安定性が示すように、重要な生理機能は維持されている(ただし、血圧は測定中つねに低い値をとった)。

5. 動脈血中の乳酸濃度が減少する。

6. 脳波の変化は、前頭部と頭頂部でアルファ波とシータ波が増大しており、これは深い休息にありながら目覚めた機敏さを示す状態を示唆。つまり第四の意識状態の存在を支持し確証するものであった。

第四の意識は、1970年に「超越瞑想の生理学的効果」として米国の「サイエンス」誌に発表された(ワレス、1970年)。