超高齢化社会の抱える問題
- 2012.11.14 | ストレスケア
高齢化社会とは、人口構造が高齢化していく状態にある社会のことです。
厚生省の社会保障・人口問題研究所の将来人口推計によると2000年に17.2%,2010年22.0%,2020年26.9%,2030年に28.0%と急速に高まっていくとされています。
そして、その後の高齢人口割合の推移をみていくと,80年に9.1%,90年に12.1%,95年に14.6%となっています。日本の高齢化社会の始期をいつごろとするかについては、総人口に占める高齢(65歳以上)人口の割合が7%台になった1970年ころを始期とする主張が一般的です。
とくに注目すべき点として,(1)人口高齢化の速度が異常に速いこと、(2)老年人口の比率が著しく高いこと、(3)増大する高齢人口のうち,とくに80歳以上の高齢者が激増していくことです。
これに加え、核家族化がいっそう進み高齢単身世帯や高齢夫婦世帯が増えていきます。
そのため、家族の形態や機能が変化する中で、高齢者の増加に伴う寝たきり状態、あるいは障害老人の激増が予想され、家族の介護負担が深刻になります。
介護のストレス問題の社会化は避けることはできない深刻な状況です。
つまり、超高齢化社会の課題は高齢者問題としてだけでなく、各世代の問題として、全国民の課題として理解されなければなりません。
そして高齢化社会の問題を明るい展望にしなければなりません。
いつまでも人の役に立つという自覚を育て、高齢になっても、イキイキとした社会参加のための準備をしていくことが大切です。
そのために、ストレスケアの知識、技術が大いに役立つのです。