脳幹と網様体
- 2012.09.8 | ストレスケア
網様体
脳幹全体に存在する神経細胞・繊維群で脊髄と視床、視床下部、大脳皮質等を結んでいる。
(1)運動や姿勢、バランスの調節等の運動調節。
(2)心血管系や呼吸中枢による生命の維持。
(3)感覚信号を受け、大脳皮質を賦活する意識レベルの保持。
(4)身体の痛覚情報のブロック。
体性感覚・内蔵性感覚が上行すると、脳幹網様体に連絡される。脳幹網様体はその種々の情報を広く視床・大脳皮質全域に伝え、大脳皮質を活動状態におく。このように情報を伝える事を「賦活」といい、大脳皮質の活動状態の事を「覚醒」という。
これを「上行性脳幹網様体賦活系」という。脳幹網様体賦活系には下行性、すなわち大脳皮質からの情報を受ける。これにより、大脳皮質が興奮状態だと、その情報が脳幹網様体賦活系に伝えられ、また大脳皮質を賦活する。
心労・ストレスなどにより、不眠になるのはこれが理由と考えられる。脳幹網様体は、脊髄・脳神経運動核から情報を受け、それに応じて、筋緊張を調節する。特に、身体の平衡や重力に対応して、姿勢・体位を保つ反射と関係がある。
脳幹(間脳・中脳・橋・延髄)
● 呼吸の調整
● 血液の調整
● 体温の調整・水分・ホルモンの調整
● 食欲・性欲等の欲望を管理・調整する
● 睡眠を管理調整する
● 毒素の排出を調整する
● 身体維持反射作用(運動機能の管理調整も含む)
○身体の左右・上下・前後のバランスの調整
○人ごみでぶつからないで微調整して歩く
● 危機回避作用
● 自律神経調整作用
記憶・判断・言語中枢機能・脳神経の伝達管理・視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚