痛みへの反応
- 2012.01.23 | ストレスケア
自分と身体を区別して考えていると、たとえば、
腰が痛いときに、「なぜ、腰が痛いのが治らないのだ」と
憤慨することになり、かえって痛みが強くなります。
自分と身体がひとつだということに気づいてください。
腰の使い方が悪くて無理させたのは自分ですから、
治すのは腰ではなく、自分の思考や生活習慣なのです。
「腰さん、ごめんね」と言ってみてください。随分、痛みが和らぎます。
痛みを神経ブロックによってとるペインクリニックの先生が、
「我々がいかに技術を使って痛みを止めても、
本人の安心による痛みの引き方にはかなわない。」と言っています。
「ごめんね」と言って力を抜くことで、
モルヒネの10倍以上の鎮痛効果を持つベータ・エンドルフィンが、
脳内に分泌されます。
末期癌の方が、薬が効かなくて、痛みで叫んでいるときでも、
家族や看護師さんが手を握って背中をさすってあげると眠れたりするのは、
その安心感に鎮痛効果があるからなのです。
逆に不安感は痛みを強めてしまいます。
痛みが出ても、そこが悪いのではなく、
そこは保護を必要としている場所なのですから、
治すことよりも保護をするということが必要です。
「守ってあげるからね」と自分の体に言ってあげることが大切です。