再び、自己受容について。
- 2011.12.11 | ストレスケア
自己受容の本質は、「自分の中に不足しているもの
(ある意味では異質なもの)を取り入れる」こと。
「枯渇感」は、自分の成長を信じるから生まれている。
現状に変化を求めない人には、自己受容の態度は負担になるばかり。
「ありのまま」を取り違えて、
周り(社会)や気分に流されていることを「ありのまま」と意味の合理化を行う。
「ありのまま」とは、「今の自分に何ができるかを考え行動する」ことで、
常に成長や進化に向かう姿勢を述べているもの。
自分の中にある正しさや合理性を外の世界の不合理や矛盾と
統合させていくこと、これが自己受容の働き。
人はみずからの活動により変化していく。「自分に起きるすべての事柄は、
自分の中に原因があって他の誰の責任でもない」という自己統合の言葉は、
それぞれに自分自身を振り返る時を与えることになる。
「どんな出来事にも自分を成長させる意味や価値が隠されていると考える姿勢を持つ」
という自己受容の姿勢により自己を統合して、個人に内在する可能性を実現し、
高次の全体性へと志向させる努力の過程を、自己実現の過程と呼び、
人生の究極の目標と考えていく。
自己受容。
知的理解から実践的理解へ進めよう。
これまでの人生モデルとして「善因善果」があげられます。
これは、自分が体験することに「良・悪」の区別をすることです。
一見理想的なモデルではありますが、
必ずしも「善因善果」とはならないのが現実ではないでしょうか。
そのため、「悪いこと」が起きれば、その体験を否定することになり、
怒りなどのストレスを発生させてしまいます。
そこで、自己受容のモデルが身につくようにトレーニングします。
「自分自身が体験することには一切の無駄はない。
その体験には自分自身の人生が成長する意味や価値が含まれている」
自分自身の体験を識別しないことは、
自分自身を大切にすることにもなります。
そして、自己受容は、リラクセーションの必要条件になります。