正岡子規の言葉
- 2011.11.5 | ストレスケア
子規は悟りについて驚くべき発見をしている。
「余はこれまで禅宗のいわゆる悟りいうことを誤解していた。
悟りということは如何なる場合にも平気で死ぬjことかと思っていたのは
間違いで、悟りというのは如何なる場合にも平気で生きて居ることであった。」
子規は「写生論」を唱えた。
子規の写生とは、生きることを写し取ることである。
生きかたの原理であるともいえる。
子規の写し取る対象は、自己を含めた全自然であり、自己を自然と同化させることで、
自己を超越しようとした。
子規が7年余りの病床を生き抜けたのも、自然に向かい、「生」を「写」
し取ろうとした彼の生き方が支えたものであった。
子規から学ぶことは、どんな苦悩の中にあっても「平気で生きる」という
悟りを得た自然の心である。