脳幹部の抑圧を自律的に解放させる
- 2011.06.7 | 脳科学(脳幹)
【良導反応の諸相】≒自律性解放
今日は、自律性解放について進めて行きましょう。
リラクセーションにより、脳幹を中心とした古い皮質の脳の緊張が解放されると、
心身に様々な反応を起こします。
(ここで述べるリラクセーションとは、特定の実習法により得られる独特な心身の状態をいいます。生理学的な変化>副交感神経優位な状態)
良導反応は、一見マイナスに感じる反応のように思えるものがありますが、
この反応は、脳皮質の直接刺激によって引き出される反応とよく似ています。
ホメオストレッチを受けている最中、あるいは受けている時に違和感を持っても、
不安を持たずに続けていると反応は次第に消失していきます。安心してください。
では、どうして、リラクセーションの最中にこうした反応が起きるのでしょうか。
これは、今までの無理なストレス、緊張や歪みよって、
脳に無理矢理押さえ込まれていた様々な刺激が、
リラクセーションによる脳の再活性により、脳から解放されているからです。
つまり、自律性状態(自分で修正すること。自ら然らしめる)になると、
無理な圧力の放出を必要とする脳の活動部位が活性化され、
その結果、様々な反応が出現するというわけです。
このように、ホメオストレッチを行うことによって、
脳の抑圧が解放され、脳の制御を受けている自己調整機構が活発に働いて、
ホメオスターシスが強化されていきます。
良導反応の諸相例
1・身体面
痙攣・ひきつり・ふるえ・せき・あくび・呼吸変化・胃腸運動(グルグルという音)
発汗・排尿、排便欲求・ねむけ・息苦しい・咽頭部の不快感など
2・感覚面
だるさ・重感・疲労感・温感または冷感・うずき・しびれ・痛感・圧迫感・循環器感覚・緊張感・めまいのような不具感・かゆさ・咽頭部の不快感・匂い・食品の味・鮮明な視覚・眠っているのに人の声や音が聞こえるなど
3・心理面
泣く・笑う・怒り感情・イライラ感・無力感・爽快感・抑うつ感・孤独感・愛情欲求・不安、心配・幸福感・充足感・受容・他愛的感情など
アンダーラインは臨床例的に多いものです。