カウンセラーの素養
- 2011.03.3 | ストレスケア
カウンセラーの素養は、釈尊にあると考えています。
心理学やカウンセリングは、西洋哲学から発祥しています。
しかし、カウンセラーという役割は、けっきょく
人を裁かない、識別しない、慈悲の世界を知ることではないでしょうか。
ブッダのことば『スッタニパータ』中村元から抜粋
四方のどこにでも赴き、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦難に堪えて、恐れることなく、サイの角のようにただ独り歩め。
集会を楽しむだけの人には、解脱に至るべきことわりもない。太陽の末裔のことばをこころがけてサイの角のようにただ独り歩め。
栄える人を識別することは易く、破滅を識別することも易い。
怒りやすくて恨みをいだき、邪悪にして、見せかけであざむき、誤った見解を奉じ、たくらみのある人、彼を賎しい人であると知れ。
生まれによって賎しい人となるのではない。生まれによってバラモンとなるのではない。行為によって賎しい人ともなり、行為によってバラモンともなる。
足ることを知り、わずかの食物で暮らし、雑務少なく、生活もまた簡素であり諸々の感官が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸々の家で貪ることがない。
一切の生けとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。
上に下に、また横に、障害なく怨みなく敵意なき慈しみを行うべし。
立ちつつも、歩みつつも、座しつつも、臥しつつも、眠らないでいる限りは、この慈しみのこころづかいをしっかりとたもて。この世では、この状態を崇高な境地と呼ぶ。
人は真理によって激流を渡り、精進によって海を渡る。
勤勉によって苦しみを超え、智慧によって全く清らかとなる。