誰もが否定という魔法にかかってる。
- 2011.02.21 | ストレスケア
飛行機は、地上から上空1万メートル付近まで
一気に上昇して行きます。
1時間程の時間に、1万メートルを昇降すれば、
脳の核領域はその環境の変化に適応しようと
右往左往しているに違いありません。
年間40回ほどですが、自分の脳に「お疲れ様」。
それにしても、上空から見た富士山は美しかった!
魔女の法則
「魔女の法則」とは、学術的に言い換えると「世代間連鎖」
「チェーン現象」のことです。
まずは、実際の事例をみていきましょう。
育児を放棄して十分な食事を与えず1歳2カ月の長男を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた飲食店従業員MT被告(25)の判決公判が4日、名古屋地裁で開かれ、裁判長は「被告自身も不遇な成育歴を持っていたことが影響している」と虐待の世代間連鎖を認め、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
その上で、MT被告自身も、母親が家を出る一方、父親からは虐待を受けていたことを挙げ「成育歴が社会生活のゆがみや誤りに大きく影響しており、長男の死の責任をすべて被告に帰するのは酷だ」と述べ、弁護側の「被告も幼少時に虐待を受け育児能力を欠いていた」との主張を認めた。
「人間は自分が人から与えられたことしか、
人に与えられない」といいます。
自分自身は、なんとか良くしていきたいと思えば思うほど、
その願いとは反対の結果を導き出すことが少なくありません。
どうして、このような悲しいことが起きるのでしようか?
そこには、複雑な要因が絡み合っていることは事実です。
しかし、そのもつれた糸の中心にあることは、
過去に自分が誰かから「否定」されたという強い自覚です。
つまり、われわれには、清算していない過去があることは事実です。
時間的展望において、「過去・未来・将来」は不可分な世界です。
脳の世界では、過去・現在、未来も区別していません。
そのために、時間的な経過とは無関係に
「愛」を繰り返し試す行動になります。
悲しいことは、愛を試す行動とは、愛を与える行動ではなく、
愛を必要とする行動になることです。
愛情枯渇者としての人生ほど、自己中心的な姿はありません。
幸福という観念ではなく、
「怒り、憎しみ、葛藤、不安、疑心、不信、無力」
など自己を破壊する世界の住人となっていきます。
では、どうすれば、過去を清算することができるのでしょうか?
「否定」という過去にかかってしまった魔法を
解くことができるのでしょうか?
その大切な「カギ」は、リラクセーションにあります。
つづく・・・
裁判長は判決理由で「ごみがたまった部屋で、半ば骨と皮だけにやせ細って死んだ長男は誠に哀れで、刑事責任は重大」と厳しく指摘。