「もう頑張るだけではうまくいかない」現代社会は、そうい

った時代ではないでしょうか。



ストレス社会とは過剰適応社会のことです。


適応のための、無理な状態が続き、緊張が強く、外からは何も問題がないように見えることが深刻な問題です。



ストレスは積極的に生きようとする代償でもありますが、多くの場合、無理なストレス状態は、私たちにとって無自覚なものとなっていることが最大の問題です。


くだいていえば、無理なストレスを抱えながらも生きられることです。




精神医学の分野では、元気のよいことや、明るいことは健康の指標ではありません。感情の両極をうまく移行できること、それが健康のしるしと見なされます。



「プラス思考」とか「ポジティブ・シンキング」ということが今も盛んにいわれます。どんなに都合の悪い状況でも、あきらめたり、落ち込んだりせずに、すべてを前向きに考えようというのが、いわゆる「プラス思考」です。



しかし、人生には前進もあれば、後退を余儀なくされることもあります。ものごとのプラス面だけを評価し、そこにばかり価値を求めていたら、必ずやってくる人生のマイナス面を上手に受け止められなくなるのではないかと心配になります。