カウンセラーというと一対一で面談している様子が想像できる。


面談で何をしているかというと、対象の話を共感的に、


あるいは肯定的に聴いている。


あるいは、どうしてそのような状態になったのか、


過去のことを把握しようとする。



また、考え方や受け止め方に歪みがあれば、その認知を変えようとする。


さらに、対象の行動の仕方に視点を当てて、望ましい行動を活性化する…


などがある。


もちろん、心にアプローチするだけでは、不十分である。


心は思いがけないほど、身体からの影響を受けているので、


行動を活性化する前提条件として、覚醒低代謝状態(リラクセーション状態)を


作り出してく。


覚醒低代謝状態を作り出すことが、感情移動など行動変容の必要条件なのである。


だが、カウンセリングには決定的な限界が存在する。


それは、対象がカウンセラーを必要とする自覚がなければ、


いかに、優れた方法であっても介入が出来ないことである。


ヘタをすれば、余計なお世話、善意の押し売りとなる。


カウンセラーは、対象者の人生を成長させていきたいという


対象の積極性に出会ってこそ、その学術が生かさせるのである。



カウンセラーになろうとする人は、次のことを点検してみよう。


1・単に人が好きというだけでは、依存関係を作る危険性がある。対象の

  自立を前提に一定の距離を置くことが可能か。

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2・自分が傷ついたり病んだことがあるので、そのような人の気持ちが

  分かるというだけでは、傷のなめ合いになる。

  大切なことは、その体験を乗り越えたという自覚が必要。

  同じような意味であるが、自分の人生経験もさほど他人の役には立たない。

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3・カウンセラー自身が不快な体験をした場合、対象に伝えている内容を

  自分自身に応用できるか。

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4・自分の性格はカウンセラーに向いているという人がいるが、その多くは、

  カウンセリングという仕事を知らない人である。

  プロは、自分の性格を使って仕事はしない。自分のことは、いったん

  棚に上げて、対象と向き合うのである。自即他を目指す。

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5・他に収入を得る方法は沢山あるのに、なぜ、カウンセラーを選んだのか。

  もし、その選択の理由の中に、自分の心の隙間を埋めたいという欲求が

  あれば、カウンセラーになっても自分が苦しむだけである。

  

  ※ 自分の心の隙間を埋めたいという意味は、他者から必要とされたい

    という欲求である。つまり、愛情への執着である。

    誤解を恐れずに述べるが、他者の役に立ちたいという気持ちは、自己犠牲

    である。そこには、自己への執着がない。カウンセラーは他愛的な生き方

    を選択していることが必要である。

☆ 一番大切なこと。それはカウンセラー自身が、自分の人生を自分の手によって

  成長させることである。