コミュニケーションについて

 人類の言語の起源は鳥のさえずりにあると

生物心理学の岡ノ谷(東大教授)は述べている。

鳥のさえずりは人類の言語と同じぐらい複雑な構造を持ち、

それは主として求婚の表現として発達してきたという。

つまり、人類の言語も子孫を残したいという本能から愛が芽生え、

その表現として言葉が生まれたと考えられる。

 

 そして、人類は愛を表現するためだけでなく、

自分の意思を表現することに言語を発達させていった。

そのため、人類は識別を強め、他者を攻撃する表現能力を高めた。

いまや、言語は危険な武器となってしまっている。

 

言語は必ずしもコミュニケーションの最良の手段ではなくなっている。

人類以外の生物は言語がなくともコミュニケーションが十分できているのだ。

確かに、言語は思考の道具ではあるが、それを過信するのはすこぶる危険である。

 

 

言語以外の思考

私たちはこの危険を伴う言語をどのように考えればよいのだろうか。

そのヒントに、人間は言語を獲得する前からすでに考えていたという

脳科学の知見がある。

つまり、赤ちゃんは言語獲得の前から

いろいろ母胎の中で考えているというのである。

だが、言語獲得とともにその能力は失われるリスクにある。

 

 

身体の声を導くホメオストレッチ

言語以前の思考とは、作為のない身体感覚に依拠している。

これは、人間本来の自然性から表現されるメッセージである。

ホメオストレッチを受けた時に感じる不思議な暖かい感覚は、

言語獲得以前の思考から生まれている。

言語獲得以前の思考の存在は、認知の修正以前に

私たちの身体感覚を呼び戻さなければならない証左である。