「出院したらまず何をしてみたい?」


「シュークリームを食べたいです。」




家に帰っても、環境は何も変わっていない。



おそらく、好むと好まざるとにかかわらず、


友人や知人との交際も以前と同じように続くであろう。




しかし、どう生きるかは、本人の選択である。



少なくとも、自分以外のものに問題の


原因を求めないよう生きてほしい。


そういう話を半年間、少年と交わしてきた。





「誰と?」


「父ちゃんです。父ちゃんと一緒に食べたいです。」



友達よりも、父親と食べたいといった少年の心には、


きっと、新しい道を歩む希望が満ちているだろう。



少年の笑顔が輝いている。