ストレスをコントロールするうえで、「病気の利得」を乗り越えるという問題があります。


病気の利得とは、本人が自覚していなくとも、潜在的に病気になることが、下記にあるような自分の利益になると考えていることです。


1,自分の面倒を見てもらえる

2,普段よりも愛され、注目される

3,面倒な状況から逃れられる



例えば、「他人の期待どおりに生きる」という依存傾向がある子どもが、親の期待に応えようと懸命に努力しています。


しかし、親の期待に応えられず、子供はそれまでの生き方に疲れ果ててしまいます。


結局、その子どもは、無意識的に親の期待から逃げだすために、何らかの体調不良を引き起こしてしまいます。



原因の分からない病気には多かれ少なかれ、このような病気を利得とする心の働きが潜んでいます。


病気の利得があるときに、根本的な原因を無視して、一時的に症状を取り去ってしまうのはとても危険です。


なぜなら、ますます事態が悪化するか、他の症状や暴力、事故など、今よりやっかいな自己表現に変わってしまうかもしれないからです。


ここで必要なことは、病を治すことではなく「他人の期待どおりに生きる」という誤った認知(受け止め方や考え方)を変えることです。