ストレスという言葉はもともと物理の用語です。


「物体が荷重を受けたとき、荷重に応じて物体の内部に生じる抵抗力」のことで、物理の世界では「応力」とか「歪力」という訳語が使われています。


分かりやすく言うと、ゴムボールを押したときに、その強さに応じて生じるボールの抵抗力です。


外からの圧迫で、ボール内の圧力が高まるところをイメージすると分かりやすいでしょう。


 そうした物理の力学を、アメリカの生理学者ウォルター・キャノン(18711945)は生体にあてはめました。


刺激という荷重を受けた生体には、一定の抵抗力が生まれると考えたのです。


寒冷や失血、低酸素などの刺激に対し、生体はアドレナリンの分泌、血管の収縮、血圧の上昇などの生理的抵抗力を生じるとキャノンは指摘しました。