仮面・ペルソナ

ペルソナはユング心理学の用語で、仮面と言う意味。外の現実に対して自分を表現し、同時にそれによって身を守る。


仮面なしでは人は、殻のないヤドカリのように無防備である。仮面は仮面でしかないのだが、周囲はそれを通じてしか本人を見れないし、自分でも、その仮面が自分自身であると思い込むようになる。


実際には、家族に対する時、職場に対するとき、様々に時と場所によって人は少しずつ違う仮面をつけることになるが、そのうちのある仮面が身についてしまう。


そして、周囲も自分も、この役割としての仮面だけが現実だと錯覚すると、仮面は本当の自分である心身に対して抑圧的に働くようになっていく。

 

押し付けられた自己イメージ


「今日の成人の大多数は仮面の背後で生きており、各自が他者と自分自身に見せようとする人格を仮面としている。


あらゆる願望と自発的欲求は、個人の有機的本性をさらけだすことのないよう、厳重な内部批判にさらされている。


仲間に絶えず支えられたいという欲求は極めて強く、ほとんどの人が生活の大部分を費やして、自分の仮面を強化する。


度重なる成功も、個人を勇気付け、この仮面劇に固執させる原因になる」と説いたのはイスラエルのモーシュ・フェンデンクライスである。


 仮面を通じての自己イメージは、人間の潜在的可能性を縛りつけ、質の低い満足の中に安住させる。


このことに気づいたフェンデンクライスは、感覚、感情、思考、運動の内、運動の面から自己変革を追及した。


なぜなら、第一に運動は他のいずれにも増して神経系の中で占める割合が大きく、重力に対して体を保持するために脳によって引き起こされる多面的で入り組んだ一連の行動なしには、感覚、感情、思考すらあり得ないからである。


 筋肉は自己評価の基本であり、自分の内部との対話でもある。


習慣となった仮面を支えているのも筋肉である。


筋肉を変化させることが、思考や感情を出来合いのパターンから解放させることになる。